2008年1月~2月のYSTの変動を追う
2008年1月の23~24日にかけて、Yahooにおいて順位の変動が起きました。
その変動の前に、当サイトのニュースでも下記のように索結果表示件数が大幅に変化したことをお伝えしました。
語句:インプラント 1月10日 7,730,000件 1月11日 31,400,000件 1月20日 14,200,000 件
語句:リフォーム 1月10日 33,200,000件 1月11日 134,000,000件 1月20日 60,700,000 件
語句:家庭教師 1月10日 11,200,000件 1月11日 45,300,000件 1月20日 20,600,000 件
インデックス整理から、順位変動に至ったことがわかりますが、いったいどのような変化があったのでしょう。
Yahooの発表ですと上記のような改善が記されているだけです。
(参照:Yahooはどこへ向かうのか??)
今回、この実験を行う前に、ご覧になって頂きたい記事があります。
(株)スプールさんが調査しているデータです。
要点としては、急落したサイトはカテゴリ未登録であるケースが増えた。ということです。
大変すばらしいレポートですね。
順位というのはその語句のレベル(競争相手)に大きく左右されます。
自分が狙うターゲットごとに調査するとより具体的にヒントが見つかるかもしれません。
そこで当サイトでは、2つの検索キーワードに関する調査を行いました。
1つ目は、検索回数31,052(オーバーチュア月間検索数)のワード。3~4社程度がSEOに取り組んでおり、内部要因だけでは上位表示(5位程度)は難しいレベルの語句。
2つ目は、検索回数16,850 (オーバーチュア月間検索数)のワード。外部リンクを意図的に増加させている企業がほとんどいない。内部要因だけでもベスト10に入れるレベルの語句。
検索結果表示件数 3,180,000 件 検索回数31,052(オーバーチュア月間検索数)
日付/順位 | 1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
6位 |
7位 |
8位 |
9位 |
10位 |
2008/02/15 | A |
B |
F |
C |
D |
G |
E |
J |
I |
H |
2008/1/25 | A |
B |
C |
D |
E |
F |
G |
H |
I |
J |
2008/01/24 |
A |
B |
C |
D |
E |
F |
G |
H |
I |
J |
2008/01/23 |
A |
B |
C |
F |
D |
E |
J |
I |
G |
H |
2008/01/22 |
A |
B |
C |
F |
D |
E |
J |
I |
G |
H |
2008/01/21 |
A |
B |
C |
F |
D |
E |
J |
I |
G |
H |
2008/01/20 |
A |
B |
C |
F |
D |
E |
J |
I |
G |
H |
Yahooカテゴリ登録なしサイト=B,E
I=wikipediaのサイト
ここで見ると、B,Eとも順位は下がっていませんね。Eはむしろ上昇しました。
この1位を保持しつづけたサイトは、サイト内のページ数による力が大きいようですね。
順位下降サイト
この語句で順位が下がったのが、どちらかというと老舗的な存在のF,Jです。両サイトともバックリンクもそこそこ保持してカテゴリ登録されているのに順位が下がってしまいました。2/15の時点ではまた元の順位に戻っているようです。
スプールさんの報告によるカテゴリの影響は、2月に入って効果を表し始めたといえるのかもしれません。1/23~24にかけての変動は、インデックスの入替えと、スニペットの改良の影響ではないかと思っています。
順位上昇サイト
Eのサイトは、カテゴリ登録なしですが、23日の変動では順位が1つ上がりました。Fのサイトと比較した場合、サイトの要素として勝っているものがあまりないように感じます。
Dのサイトですが、ページ数が少ないですが、バックリンクの数で順位を保っているようです。
2つめの調査結果です。
検索結果表示件数 4,700,000件 検索回数16,850 (オーバーチュア月間検索数)日付/順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
2008/02/14 |
A | B | C | M | D | F | E | I | H | J |
2008/01/25 |
A | B | C | D | E | F | I | L | H | J |
2008/01/24 |
A | B | C | D | E | F | I | H | K | L |
2008/01/23 |
A | B | K | C | E | G | H | I | F | J |
2008/01/22 |
A | B | K | C | E | G | H | I | F | J |
2008/01/21 |
A | B | K | C | E | G | H | I | F | J |
2008/01/20 |
A | B | K | C | E | G | H | I | F | J |
1位=wikipedia
Yahooカテゴリ登録なしサイト=D,E,J
順位下落サイト
K,Jとも大きく順位を落とし、13,14位になってしまいました。DとEはカテゴリ登録なしですが、23~24の時点では順位は下がっていません。
特にDは14位から大きく順位を上げました。しかし2月に入り、DとEはともに順位を下げました。
順位上昇サイト
この調査から見えることは、カテゴリの登録の有無は、天国から地獄に落ちるというほど、力の強いものではないのかなという印象です。
SEOにおいて、他人の主観的な判断はあてにはできません。あくまでも自分の土俵の中で何が起きているかも注視する必要がありますね。
最後に私が気になっているある事例があります。
キーワード『SEO』という大競合のキーワードにおいて、2008年から2位をキープしていたサイトが1/23に急落をしてしまったのです。現在では100位以下にある。
(スパム行為をするはずがない方のサイトだと思う)
記事を書くたびに膨大なブックマークが集まる人気サイトである。最近はSEOのネタが減ったために急落したのかとも考えたが。。。
ここはYahooのスタッフの発表どおりスニペットに注目してみよう。
偶然このサイトの検索結果のキャプチャー(スニペット部分)が残っていた。(上:2007年3月 下:2008年2月)
検索語句『SEO』での表示の最初の一文は、カテゴリ登録時の概要文である。現時点での、その後の文は、hタグなどを飛ばして、h3タグ直下のpタグの文章を抜き出している。h2直下の文にもSEOの語句はあるし、何故この場所なのか??
検索語句によって自分のサイトのスニペットがどのように変化するかを調べると面白いかもしれません。
Yahooが示す、スニペットの改良とは何なのだろうか?スニペットの文頭にキーワードを持ってくるとどれくらい変化がでるか?
そういえば1年ほど前、Yahooカテゴリの呪縛にとらわれたサイトの対策を行ったことがありました。
カテゴリに登録したのに順位が急落したという方、是非試してみてください。
是非皆様からの事象・事例・感想などをお寄せください。
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すみません。また前回同様、語句を教えてください。