Yahooはどこへ向かうのか??
記者:
2007年の11月から2008年1月にかけて、YST(Yahoo! Search Technology)に大きな変動がありました。
このリアルSEOでも、12月の変動データなどの記事で取り上げました。
SEOというと、米国からの情報がメインになるわけですが、米国の情報はGoogleのネタであることが多く、Yahooに関してのものは少ないのが現状です。
日本はまだまだ、Yahooのシェアが高いので、参考にならない場合もあります。
以前からブログを拝見していて、一度お話したいと思っていた、コラムニストのFREAKさんに登場頂きました。
私も、いくつか商業用のサイトを運営してまして、ショップなどの成功の鍵はやはりYahooからの集客だなと痛感しています。
この座談会のタイトルは【Yahooはどこへ向かうのか??】という大きなテーマですが、今回は2008年1月のYSTアップデートに関してお伺いしたいと思います。
【当サイトでもニュースとして取り上げていました。 変動のお知らせ】
FREAK:
1月に変動があったばかりのYSTですけれども
感想としましては、ちょっと手強くなった感があります。
具体的に言いますと、公式ブログでも発表がありましたが
スニペット表示(検索結果に表示される要約文)の改良に着目しています。
ここからは与太話的な感覚で読んでいただければと思いますが
そもそも、何故スニペットの改良に至ったのでしょうか。
それを考えていくと、改良しようとしたのではなく、結果として改良されたという方が
正しいのではないのだろうか、という思考に辿り着きます。
では、何故、結果として改良されたのか?
その部分の前に、見て頂きたいSERP(検索結果を表示するページ)があります。
いつからかは分かりませんが、以前確認した際には間違いなく、こんな表記はありませんでした。(時期的なものは忘れてしまいましたが・・・)
「タイトルなし HTML」の2ページ目
以前は、該当ページへリンクしているページに記載されたアンカーテキストや
そのページのタイトル、或いは見出しに含まれているキーワードが代替として表示されていました。
しかし、現在ではページURLと(タイトルなし)という形式に変化しています。
どうして、このような変化を行なう必要があったのでしょうか?
そうしなければならない理由があるはずだ、と疑ってみると、そこに隠された秘密があるのではないかという、何とも妖しげなストーリーを妄想してしまいます。
(今はYST改良の時系列は考えない方向でお読み下さい。)
話を戻します。
何故、結果として改良されたのか?
純粋にクリックレート上昇を図る、或いはユーザー満足度の向上も考えられますが
それはそれとして。
それは、ブロックレベルによる重要度の変化というアルゴリズムの強化による副産物だからではないか、という1つの可能性に辿り着きました。
激しい妄想になりますが
- タイトルなしという表示形式に変化させた。(最後で活躍)
- ブロックレベルの強化を行なった
- 結果としてスニペットが改良された。
- 公式発表でブロックレベル云々は触れることが出来ない。
- スニペット改良を発表。
- link:での結果で、タイトルなしページへのブロックレベル強化介入の痕跡はない。(ここで活躍)
ブロックレベルの強化が行なわれていれば、YSTが抱えるいくつかの問題点は軽減されるはずです。
プチ解説:ブロックレベル
ブロックレベルとは、DIVタグなどで、例えば上記のように、区分けされるような場合を指す。 さらに、その中の要素としてはpタグなどの段落のブロックなどもある。
例えば、SEOを過剰に行なうサイトなど。
ブロックレベルの強化でリンクの持つ重要度が変化しますので、ヘッダー、フッターなどのリンクは重要度を低下させることができますし、ソースを見なければ分からないnoscriptでのリンクも弱体化させることができます。
弱体化です、あくまで。また、ユーザーはメニューナビゲーションなどに興味は無く、本文中のテキストに興味がありますので、一石二鳥とも考えられます。
こういった考え方で、常に可能性を探っていると、思いがけない閃きが生まれます。
証拠は後から探すタイプの思考ですので、もしかしたら程度に捉えて頂ければと思います。
YSTは常に進化を続け、いつのまにか誰も語れないほど、飛躍している可能性はあります。
(そもそもYSTのアルゴリズムを語っている人って少ないですよね)
「使えないアルゴリズムだ」「YSTは滅茶苦茶だ」「TOPページが消えた」といったSEOユーザーが増えれば増えるほど、YSTは高度化していると感じます。
YSTの向かう先は、SEOを行なうWebマスターが手におえない「高み」なのではないでしょうか。
記者:
現時点でも、フッターに羅列されているリンクやnoscriptの効果がまだ健在であることを考えると、ブロックレベルの強化の度合いはまだ強くないのかなという印象ですね。
本文中に記された外部リンクと、フッターに貼られた外部リンクでは重要度が変わることも、誰もが納得できる、仕組みです。
YSTの向かう先の一端が見えた気がしました。
もし自分がYSTの開発者だった場合、FREAKさんのおっしゃるブロックレベルの重要度を見るということは当然考えるでしょうね。
検索技術からすると、Googleがかなり先行している印象がありますが、最近のSERPを見ていると、Yahooも悪くないと思うことが増えた気がします。
あとYahooを語る上で、永遠(?)のテーマになりそうな、カテゴリ( ビジネスエクスプレス)のSEO的な価値ですが、Yahooジャパンのトップページのリニューアルや、サイトへのダイレクトリンクが話題になりましたが、そのあたりはいかがでしょうか?
FREAK:
Yahoo!JAPANのTOPページリニューアルでYahooカテゴリは外されましたが
カテゴリのSEOにおける威力は変わっていませんし、当分変わらないはずです。
2007年度第三四半期の決算報告を見ると、3ヶ月間で3713件のビジネスエクスプレス登録があったそうです。
1件5万円で計算すると、1億8千5百万円の売り上げ。
代理店手数料(最低5000円だったような)は含めていませんが、色んな意味で利益はでていますよね。
記者:
ビジネスするならYahooへの登録は必須ということですね。FREAKさん本日は興味深いお話をありがとうございました。
今後とも独自の分析を楽しみにしております。
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"Yahooはどこへ向かうのか??"へのコメント (2)
非常に独創的な発想でためになりました。
今後も面白い視点の記事楽しみにしています。
投稿者: ベック | 2008年02月13日 17:24
freakさんの記事は以前から注目していましたが、これはすばらしいです。あくまでも妄想の段階かとは思いますが。。。
新しいヒントをいただきました。
最近のSEOの方々はアメリカのネタのパクリと転載が多くうんざりです。
実際はやはりGONさんがおっしゃるように、Yahooからの集客がビジネスサイトにとっては命綱ですよね。
サイト改善のヒントを今後も期待しています。
投稿者: step up | 2008年02月17日 01:33