検索ユーザー3つのセグメント(NIT)
先日は、TQSCR(5科目)で総合力をチェックということで、自分のサイトを最適化する指標をご紹介しましたが、今回はそのサイトにやって来るお客さん(検索ユーザー)に焦点を当ててみたいと思います。
2月18日にアユダンテさんのセミナーに参加してきました。『技術者向け』ということで、かなり奥深いもので、説得力がありました。
システム側とマーケティング側の橋渡しをどのように行うか、などのヒントが盛りだくさんでした。
(小規模サイト運営者には無縁なはなしだが、恐らく日本ではトップクラスのセミナーではないかと・・・。他のセミナーに参加したことがないのでわかりませんが)
正直今の私のレベルでは消化不良な点が多くあり、今後の課題が見つかりました。
セミナーのまとめを記事にしようかと思いましたが、自分自身で消化しきれていないので、あきらめました。そんな中で、たまたま自分が読んでいる本と、同じフレーズが出てきましたので、それを紹介します。
Search Engine Marketing, Inc.:
Driving Search Traffic to Your Company's Web Site
CHAPTER4 : How Serchers Work
(英語の勉強を兼ねて読んでいます。やっと半分・・・)
Navigational - Informational - Transactional
テレビの業界では視聴者をF1層(20-34歳の女性)とかM1層(20-34歳の男性)とか呼んでいるようですが、この区分は検索マーケティングの世界ではあまり役に立たないのかもしれません。
実際に検索行動を通して、ある特定の意思を示しているわけですから、その意思に従って分類しようというのが、今回の3つのセグメント(分割、区分)です。
1.Navigational Serchers --- 特定の会社やブランドのサイトへ行こうとする人
2.Informational Serchers --- より深い商品情報を求めて検索する人
3.Transactional Serchers --- 買い物やダウンロードなどの具体的な行動を取ろうとする人
たとえば、『デジタルカメラ』という商品で考えてみますと、
『デジタルカメラ』というワードは、2番のInformational Serchersでしょう。一般的に言ってまだ購入は決めていないような人が、どんなカメラが良いのか探っているワードかもしれません。
日本のサイトで言うと、価格COMのような情報サイトを求めている可能性は高いと思います。『デジタルカメラ 比較』などのワードもこの部類で、『デジタルカメラ』よりも購入検討の度合いが高まりそうです。
『ニコン デジタルカメラ』というワードの場合、明らかに特定のブランドや会社を意識した検索語句となります。これは1番のNavigational Serchersと言えるでしょう。
さらに『ニコン デジタルカメラ coolpix』などとなると、かなり購入に近いワードの感じがしてきます。3番のTransactional Serchersの可能性が高くなるはずです。
どの層を集めれば良いのか?というのはサイトの性格などによって違う面もあるでしょう。
この3種類のセグメントを意識した、それぞれのランディングページを用意できているか、アクセス解析と併せて確認すると面白いと思います。
Googleも検索語句タイプに分類している?
先日のセミナーで講師の方が仰っていたことですが、どうやらGoogleもこうしたタイプを考慮しているようです。
簡単に言ってしまうと、明らかに、Informational Serchersのワードの場合、Wikipedia系の情報サイトを上位に表示させるとか・・・。
『SEO』と検索すると、wikipediaが上位に出てきます。仮定のはなしになってしまいますが、このワードがInformational Serchersのワードに指定(?)されている為に、上位表示されている可能性があります。(現在では1位、2位はwikipediaで3位はe-wordsとなっている)
購入を予感させるワードにはECサイトが妥当だろうということで、それに適したサイトを上位に持ってくるようなアルゴリズムが存在する気がしますね。(この点はYahooとかなり違うと思います。)
欲張って、3つのセグメントワードを全部ターゲットにしたページを見かけますが、そうしたページは検索ユーザーの心に響かない内容になってしまうでしょう。
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CoolWebです。
なるほど~。
>>システム側とマーケティング側の橋渡しをどのように行うか、などのヒントが盛りだくさんでした。
開発の上流肯定ですね。
またも、いい記事ですね。
そこまで進化しているのですか。
かなり科学的ですね。
またもや参考になりました。
『はてな』がやたらGoogleに強いのはそうしたことも影響しているかもしれませんね。
Googleがタイプ分類しているという話は海外ではだいぶ前に言われていたらしいです。
oogle Quality Raters
http://searchengineland.com/the-google-quality-raters-handbook-13575
ここにも書いてあるみたいですね。