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検索エンジンの動向をキャッチアップするのではなく、検索エンジンにキャッチアップさせているのでは??
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4000万/日の売り上げ!!メガショップの集客戦略Vo.1

2009年2月12日 01:35 :カテゴリ 隣のSEO(実例) : SEO戦略 ケンコーコム テレウェイヴ 集客 
kenko-com-image.jpg

この世界的な不況の中、ケンコーコムは順調のようです。

ケンコーコム、月次売上高が過去最高記録を更新
2009年1月度
全事業の売上高合計が、918百万円となり、1994年の会社設立以来、過去最高となる月次売上高を記録しました。
2009年1月27日
ケンコーコムの1日の売り上げが4000万円を突破!!

 

簡単な概要 (詳細はIR情報へ
・2000年5月にECスタート
・2004年6月に東証マザーズ上場。
・2009年 楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞
・2009年2月に取扱商品数11万点突破

その集客の6割以上を検索エンジンから集客しているそうです。
アマゾンのロングテール戦略と似ています。

実際のドラッグストアに比べ、多品種・小ロットの戦略といわれ、

『たったひとりが求める、たったひとつの商品を用意する』

を実現しているということです。

(以前、どこかで、夏にホッカイロが売れる!!みたいな特集があった気がします。)

早速その中身をみてみましょう。

 

『でかさ』だけに見とれない!グリコの輪!

今でこそ、医薬品・癒し用品・ダイエット・化粧品など多角したメガショップとなっていますが、初めは、健康食品に特化したECサイトだったようです。

だいぶ前に、ケンコーコムの後藤社長のインタビューを拝見した時、

『はじめから大きい成功は狙わない。誰もねらわない小さい成功を狙う。
小さい実績を積んでいくと、人を募集したり、出資を集めたりしやすい』

『ニッチなもの、重たいもの、対面販売で買いにくいものから・・・』

(記憶なので多少違うかも・・・)

というようなことを仰っていました。

 

上記の概要によると、2009年2月に商品数が11万点を超えたようです。ではweb上にどれだけのコンテンツが存在するのでしょうか。

Yahooのインデックス数 1,020,000件
Googleのインデックス数 1,370,000件

有名ポータルサイト並みのコンテンツを持っているようです。

あまりに規模が違うため、こうした数値を見てしまうと、

『システムが違うよ』
『商品をそんなに集められない』

という意見が出てきます。もっともな意見ですが、『でかさ』に圧倒されないで下さい!!

ここで注目すべきは、商品点数とインデックスの関係です。

11万個の商品に対し、130万個のコンテンツが存在するのです。

つまり、コンテンツを10倍以上水増し、いやこれは表現が悪いですね・・・。

細かいセグメント(商品の仕分け、カテゴライズ)が生きているということです。

(ECサイトをお持ちの方は、ご自分のサイトの商品数とインデックス数を比べてみましょう!)

 

例えば、サプリメントを見てもらうと、ここだけでかなりのコンテンツが格納されています。

細分化された、栄養価の項目とブランドに区分されています。

商品の詳細ページでは、基本的な事項ですが、パンくずリストや、メーカー名(ブランド名)、含まれる栄養分類などがリンクになっています。

kenko-syouhin.jpg

ブランドのリストでは、(江崎グリコの例)

http://www.kenko.com/product/br/br_6540325.html
http://www.kenko.com/product/br/br_65403250115.html 美容・ダイエット食品
http://www.kenko.com/product/br/br_65403250117.html 植物由来
http://www.kenko.com/product/br/br_65403250218.html 話題のダイエット

以下省略

というような構成になっています。(美容・ダイエット食品は、0115という仕分けがされている?)

おそらく『江崎グリコ』だけで数十ページあるでしょう。

例えば、グリコがCMを出すとします。

『グリコから、○○なダイエット食品がでました!!商品名は△△△』

消費者は、後でパソコンで調べようとします。

『あれ?商品名何だっけ??』

とりあえず、

グリコ ダイエット

と検索します。

google-grico.jpg

あらゆる分野のグリコの商品を網羅することにより、『グリコの輪』ができます。

その結果、『江崎グリコ』と社名をGoogleで検索してみると・・・。

 

Yahooの進化がさらなる集客をもたらす

ここ最近のYahooはインデックスの速度もかなり速くなっています。

そしてその量も増加しています。

リアルSEOでも年末からYahooの変化について何回か取り上げました。

これらから推測すると、冒頭で触れた最高売り上げは、このYahooの影響が大きいのかもしれませんね。

そこで、ケンコーコムのランキングSEOの実力をみてみましょう。

  Yahoo Google
石鹸 - 3位
サプリメント 20位(トップページ) 3位
浅田飴 5位、7位 4位
江崎グリコ - 7位
シャンプー 枝毛 1位 1位

*20位までの調査(2009.2.11)

複合語もかなり強い構成になっていそうですね。

上記の結果を見ると、Yahooが進化したと言っても、まだまだGoogleには及ばない部分と、その違いも見えてきますね。

今後の動向をチェックすると面白そうです。

 

先日、ある方から聞いた話ですが、ケンコーコムのSEO担当は2人くらいでやっているそうです。
改善の余地はまだありそうですが、よく考えられた構成だと思います。

食べログの構成も非常に参考になりましたが、今回のケンコーコムも私の中ではかなり面白い発想を頂きました。

こうした事を数年前から地道に取り組まれていたことに脱帽です。

検索エンジンの動向をキャッチアップするのではなく、検索エンジンにキャッチアップさせているのでは??

という錯覚に陥りました。

『Googleならわかってくれるはず、見つけてくれるはず!』

 

だいぶ長くなってしまいましたので、今回はここまでにしたいと思います。
次回は外部リンクの流れや、アフィリエイターの取り込みなどに焦点を絞って記事を書く予定です。(3月上旬予定)

 

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コメント(5)

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coolwebです。
いや~、いい記事ですね。
参考にするにはシステム規模が違いすぎるのでコメントしがたいですが、非常にいい内容だと思います。

システムレベルでのSEOとなれば、こうなるでしょうね。

参考になる例題でした。
今後も頑張ってね。

cool webさんありがとうございます。
そう言って頂けると励みになります。

CMSでコンテンツを管理されている方にとっては参考になるかもしれませんね。

全く知識の無い方には、意味がわからないかもしれないですが・・・。

再度、CoolWebです。

今頃、あれ?って気がついたのですが、

この例題って、今後のネットショップのあり方、行方を左右するような内容ですよね............

ネットショップのシステムが単純に購入できるシステムから、SEOを考慮したシステムに変わらないと生き残れない事を示唆しているような気がします。

楽天が収益を上げている事から、SEOを付加したネットショップのシステムはかなりインパクトがあるでしょうね。

ちなみに、私も現在使用中のブログを更に改造する必要があると、検討しています。

他人と同じシステムを使っても優位になれませんからね。

これからは、web設計がとっても重要になってくるでしょうね!

グリコの輪!!

なるほど~!!

これは参考になりました。

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